埼玉県寄居町のカウンセリングルーム

心のコラム

№78 もしかして、共依存になっていませんか? ~スマホ・ゲーム等への依存と家族の共依存~

心のコラム

№78 もしかして、共依存になっていませんか? ~スマホ・ゲーム等への依存と家族の共依存~


 依存症は「不治の病」と表現されることがあります。しかし、適切な治療や周囲の支援によって回復することは可能です。依存症には大きく分けて3つの種類があります。お酒や薬物など、物質への依存。ギャンブル、スマホ、ゲームなど、特定の行動を繰り返してしまう行動依存。そして、人との関係に強く心の支えを求める人への依存です。
 今回は、その中でも依存症の本人ではなく、周囲の家族が陥る「共依存」について考えてみます。共依存とは、依存症の人を支える優しい人のことではありません。相手の世話をしたり、問題を解決したりすることが、自分の存在価値や安心感につながり、その関係からお互いに抜け出せなくなっている状態をいいます。
 一見すると「家族思い」「責任感が強い」「優しい人」に見えます。しかし、本人に代わって問題を解決し続けることで、結果として相手が自分の力で問題と向き合う機会を失ってしまうことがあります。例えば、ゲームやスマホに夢中になり、生活リズムが乱れたり、学校生活に影響が出始めたりしている子どもに対して、親がすべての後始末をしてしまうことがあります。学校への連絡、生活習慣の管理、失敗したことへの対応まで親が引き受け続けると、子ども自身が自分の問題として考える機会を失ってしまうことがあります。
 もちろん、困っている人を助けることは大切です。しかし、「助けること」と「背負うこと」は違います。本当の支援とは、相手の問題を代わりに解決することではありません。本人が自分の問題と向き合い、自分の力で乗り越えていくことを信じて支えることです。愛情があるからこそ、何とかしてあげたいと悩みます。しかし、相手の人生を背負い続けることは、本人にとっても支える側にとっても、必ずしも幸せな関係とはいえません。
 家族や愛する人のために頑張り続けている人は、ぜひ、一度立ち止まって考えてみてください。本当に必要なのは、相手を変えることではなく、適切な距離を保ちながら、お互いが自分らしく成長できる関係をつくることです。しかし、決して簡単なことではありません。もし、悩んでいたら、一度カウンセリングルームを訪れてください

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