うつ病になりやすい人の病前性格として、几帳面で生真面目、責任感の強い人があげられています。周囲の人々には高く評価されますが、自分の中にストレスを溜めこんでしまい、「うつ病」になるといわれています。精神科医の松本俊彦先生によると、「依存症」も、だらしない人がなるというよりも、責任感の強い、自立的な人がなるもので、人に頼れない、SOSを出せない人ほどなりやすいということです。依存症は単なる快楽を求める行為から生じるものではなく、むしろ心の痛みやストレスから逃れようとする行為であると指摘しています。アルコールや薬物、ギャンブルなどを使用することで一時的にその痛みを和らげようとします。それらの行為は、脳の報酬システムに直接働きかけ、ドーパミンの分泌を増加させ、一時的に快感を得ることができるので繰り返し使用するようになりますが、次第にその効果が薄れ、依存状態に陥るということです。
心のコラム
№21 依存症になりやすいタイプの人
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