ハラスメントとは、相手の嫌がることをして不快感を覚えさせる行為全般を意味します。パワハラやセクハラ、カスハラなどのハラスメントは、被害者が声を上げたことから認識されるようになったのですが、子どもは親に対して、「ママハラ」だとか「オヤハラ」とかの異議申し立てができません。ですから、まだこの言葉は認知されていません。あなたは、お子さんに対して、こんな叱り方をしたことはありませんか。
①子どもの行動や考え方を否定する叱り方。「いつまでグズグズしてるの?もう時間がないでしょ!早くしなさい、早く!」
②過度に厳しいしつけや罵倒。「また片づけてない。ちゃんとやらなきゃダメでしょ。何度いったらできるの?」
③他の兄弟姉妹と比較して差別する叱り方。 「妹はちゃんとできてるよ。あんた、それでも お姉ちゃんなの?」
④子どもの人格や能力を否定する叱り方。「バカじゃないの、何度言ったらわかるの?ダメな子ねえ。」
親は子どもの躾のためと思っていますが、これは立派なハラスメントです。子どもの心は傷ついているのです。自己肯定感が持てなくなり、親に対する愛情不足感も出てきます。子どものためになるどころか、健全な成長を阻害するだけの親によるいじめ、嫌がらせになります。これを、「ママハラ」「オヤハラ」というようです。
マルトリートメントという言葉もあります。これは「不適切な養育」を意味し、身体的、性的、心理的虐待およびネグレクト(育児放棄)を含む広範な概念です。日本の「児童虐待」に相当します。具体的には、子どもに対する暴力や暴言、無視、育児放棄、性的虐待などが含まれます。

心のコラム
№17 「ママ(親)ハラ」って何ですか

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