埼玉県寄居町のカウンセリングルーム

心のコラム

№59 心の「安全基地」はありますか⁉ ~挑戦することをためらう若者へ~ 

心のコラム

№59 心の「安全基地」はありますか⁉ ~挑戦することをためらう若者へ~ 


 3月になると、大学生や専門学校生に向けた企業の説明会が本格的に始まります。近年は少子化により、人材獲得競争が激しくなっています。すでに内々定をもらっている人もいるかと思いますが、人生最大の選択の一つである就職を前に、「自分は何をしたいのだろう」「この選択でいいのだろうか」と、立ち止まる学生も少なくありません。
 また、すでに社会に出て働いている人たちも、「入社したときに思い描いていた仕事と違う」、「このままこの会社で働き続けていていいのだろうか」、そんな思いを抱く人が増える季節でもあります。
 最近話題になっている『無敵化する若者たち』(金間大介著)では、若者が「戦わない」「深く期待しない」姿が描かれています。それは一見、意欲が低いようにも見えますが、別の見方をすれば、失敗のリスクが大きすぎる、低成長の社会で身につけた、慎重な生き方とも言えます。
 「チャレンジしよう」「若いうちは失敗していい」といった言葉はよく聞きます。けれど、本来、挑戦とは不安を伴うものです。人は、「失敗しても、戻れる場所がある」からこそ一歩を踏み出せるものです。それが「安全基地」といわれるものです。安心して弱音を吐ける場所、立ち止まって考え直せる場所、評価されずに自分を整理できる場所です。
 かつては、家族や身近な大人、職場の先輩がその役割を担っていました。しかし今は、大人自身が余裕を失い、若者が「頼っていい相手」を見つけにくい時代になっています。その中で、「傷つかない選択」を重ねる若者が増えるのは、自然な流れとも言えるでしょう。
 目標は、最初から明確でなくても良いのです。やってみて、違うと思ったら戻る。少し修正して、また試す。人生の選択は、本来そうやって形になっていくものです。
 カウンセリングルームは、「もうムリ」となってから行く場所」ではありません。挑戦の前に立ち寄ることも、迷いの途中で考えを整理することもできる、「安全基地」といえる場所です。
 もし今、「就職先が決めきれない」「この企業でいいのか不安」「転職したい気持ちはあるけれど、怖い」そんな思いを抱えているのなら、一人で抱え込む必要はありません。評価されることなく、安心して思いを話せる「安全基地」で、その気持ちを言葉にしてください。
 カウンセリングルーム・ウィルは、あなたにとっての「安全基地」でありたいと考えています。

 

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