埼玉県寄居町のカウンセリングルーム

心のコラム

№11 不登校はなぜ増えているの?

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№11 不登校はなぜ増えているの?


 文部科学省の最新の調査によると、小中学校における不登校生徒数は約30万人で、前年度から22%増加したということです。中学校では一クラスに平均して2人の不登校の生徒がいることなります。これだけ不登校が増えた理由の一つは新型コロナウイルスの感染拡大による各種行事の中止などが原因であるとされています。もう一つが「いじめの低年齢化」です。これまで、いじめは中高生の問題だと思われていましたが、この数年、低年齢化が顕著になっているようです。不登校の原因としては以下のようなことがあげられています。
1 無気力:最も多いのが無気力です。25.9%もの児童が不登校の理由に無気力をあげています。
2 非行や遊び:原因の9~13%を占めており、家庭での問題が影響していることが多いようです。
3 学業不振:思ったように成績が伸びない、勉強が難しくてついていけないといった理由から、学校に行かなくなります。
4 精神的に未熟:小学生の児童に多いのが、親との分離不安です。内面が未熟であるため、苦手なことがあると学校を休みたがったり、生活習慣が身についていない傾向があります。
5 家庭環境:両親の離婚や、生活の困窮などの家庭環境の変化をきっかけに不登校となる子供も3~5%%程度存在します。
6 発達障害:学習障害や運動障害、自閉症スペクトラムなどにより、周りの子たちとうまく対応できないことが原因です。
7 神経症:不安などの情緒的混乱を不登校の原因とする児童も16~26%程度おり、高い割合を占めています。

 不登校のお子さんに対する支援には様々な支援機関があります。まずはそうした機関を頼ってみることが大切です。心理カウンセリングルーム・ウィルでは、不登校のお子さんを抱える保護者の相談にも応じます。

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