埼玉県寄居町のカウンセリングルーム

心のコラム

№70 ミッドライフクライシス 〜中年女性の悩み〜

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№70 ミッドライフクライシス 〜中年女性の悩み〜


 先日の日経新聞に「中年の危機」についての記事が掲載されていました。ある企業で40〜59歳の社員に調査したところ、53%がミッドライフクライシス(中年の危機)を自覚しているという結果が出たそうです。仕事と家庭の両立を希望する女性に今の状況を尋ねたところ、次のような回答が上位でした。
 ・体力的に限界を感じ、健康に不安がある(48.4%)
 ・うまくいかないことが多く、人生に迷いが生じている(27.4%)
 ・家庭内の役割が変化し、ストレスを感じている(23.6%)
 ミッドライフクライシスという言葉は、カナダの心理学者エリオット・ジャックスが提唱した概念です。人は中年期に差しかかると「人生の有限性」を突きつけられ、これまでの生き方や価値観が揺らぐ心理的危機に直面するとされています。
 なぜ半世紀以上前の概念が、いま再び注目されているのでしょうか。背景にはまず、人生100年時代の到来があります。50歳代は「終わり」ではなく「折り返し地点」となり、「この先の40年をどう生きるのか」という問いは、かつてよりも切実になっています。
 さらに女性にとって中年期は、身体の変化と役割の変化が同時に押し寄せる時期です。更年期によるホルモン変動、子育ての終わり、親の介護の始まり、夫婦関係の再調整など、自分自身の生き方を改めて問い直さざるを得ない時期でもあります。
 もう一つの大きな要因は、ロールモデルの不在です。母親世代の「専業主婦モデル」も、父親世代の「終身雇用モデル」も、現代には当てはまりません。「どのように生きることが正解なのか」が見えにくい時代となり、多くの女性が自分の価値観を一から組み立て直す必要に迫られています。こうした様々な変化に迫られる中年期は、確かに「危機」と言えるかもしれません。
 しかし見方を変えれば、これは“再構築のチャンス”でもあります。これまで家族や仕事のために走り続けてきたあなたが、「自分の人生を選び直す」ための静かな転換期でもあります。
 さて、あなたはミッドライフクライシスと、どのように向き合うのでしょう。

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