埼玉県寄居町のカウンセリングルーム

心のコラム

№71 妻が離婚を考えるとき ~でも、そのハードルは高い~ 

心のコラム

№71 妻が離婚を考えるとき ~でも、そのハードルは高い~ 


 妻が「離婚」を意識し始めるのは、必ずしも“夫婦関係が完全に壊れた瞬間”だけではありません。むしろ、日々の小さな失望や孤独が積み重なり、「このままでは心がもたない」と感じたとき、心の中で静かにスイッチが入ることが多いのではないでしょうか。しかし、実際に離婚へ踏み出す人は多くありません。理由は明確で、離婚にはいくつもの“高いハードル”が立ちはだかるからです。
① 心のハードル 
 妻が最初に向き合うのは、怒りよりもむしろ「罪悪感」や「迷い」ではないでしょうか。「子どものために我慢したほうがよいのか」、「離婚するほどのことなのか」、「私が悪いのだろうか」、こうした自責の念が、決断を鈍らせます。特に真面目で責任感の強い女性ほど、自分を責める傾向 が強く、心の疲労は深刻なものになります。
➁ 経済的ハードル 
 離婚後の生活費、住まい、仕事。「一人で本当にやっていけるのか」という不安は、現実的で切実です。特に40〜50代の女性は、再就職の難しさや老後資金の問題が重くのしかかり、熟年離婚 をためらう大きな理由になります。
➂ 社会的ハードル 
 親族や周囲の目、職場での立場、子どもの学校生活。「離婚したらどう思われるだろう」という不安は、想像以上に女性の心を縛ります。日本社会にはまだ“離婚=失敗”という古い価値観が残っており、それが妻たちをさらに追い詰めることになります。
 では、どうすればいいのでしょうか。急ぐ必要はありません。むしろ大切なのは、「いまの自分の気持ちを、言葉にしてみることです。 離婚するかどうかは、重くて、大きな選択です。じっくりと心の整理をし、感情を言葉にし、現実的な選択肢を考える時間が必要です。離婚ではなく「家庭内別居」という、「自分の心を守る」方法をとってもよいのかもしれません。
 心理カウンセリング・ウィルは、「決断をうながす場所」ではありません。離婚をすすめることも、引き止めることもいたしません。あなたの心がこれ以上傷つかないように、そして、あなた自身の人生を取り戻すために、一緒に考え、寄り添う場所です。もし、誰にも言えずに胸の奥で苦しんでいる思いがあるようでしたら、一人で悩みを抱え続けずに、その思いを、あなたの言葉で、話してください。

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