埼玉県寄居町のカウンセリングルーム

心のコラム

№72 中年男性の妻たちへの弁明 ~職場では戦い、家庭では裁かれる男たち〜

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№72 中年男性の妻たちへの弁明 ~職場では戦い、家庭では裁かれる男たち〜


 中年男性にとって、職場はまさに戦場です。成果を問われ、責任は重くなり、若手との競争にさらされ、理不尽なクレームにも対応します。職場で傷ついた心を「家に帰ったら少しは癒やされたい」と思いながら帰宅してくるのです。
 しかし今は、妻もまた外で働き、同じように疲れを抱えて帰ってくる時代です。また、子育て中の専業主婦にとっては、家庭こそが戦いの最前線です。夫が帰宅すれば「やっと戦友が戻ってきた」と感じるのは自然なことです。ここに、すれ違いの根があります。
 夫は「家は癒しの場」と思って帰宅します。共働きの妻も同じ思いを抱えて帰ってきます。専業主婦の妻であれば、孤軍奮闘している戦場に“援軍”が来たと感じるでしょう。ところが、夫は癒しを求めているため、疲れた妻に無自覚に要求をしてしまいます。浮気やDVのような大きな問題がなくても、「自分の気持ちを受け止めてもらえなかった」という小さな不満が積み重なり、やがて夫への不信へと変わっていきます。
 ただ、女性のみなさん、多くの夫は決して“家事をしない怠け者”ではありません。外で戦い続ける中で、心の余白がなくなっているだけなのです。妻に責められて黙り込むのは、反抗ではなく、緊張の糸が切れてしまい、反応できなくなっている場合も少なくありません。
 では、妻たちが本当に望んでいるものは何でしょうか。家事を完璧にしてほしいわけでも、毎日子どもと遊んでほしいわけでもないのではないでしょうか。「自分と同じ方向を見て、一緒に人生を築いてほしい」、家庭は「夫だけの癒しの場」ではなく、夫婦で共に築く「価値の城」であってほしい、ということではないでしょうか。
 中年男性にとって、家庭は戦場ではありません。むしろ、緊張の糸が切れて“指示待ち状態”になりやすい場所です。だからこそ、夫を巻き込むにはコツがあります。
①命令ではなく相談として伝える
➁「手伝って」より「一緒にやろう」という態度で接する
➂責める言葉より、役割を明確にして話をする 
 男性は、目的や役割が明確になると動きやすいという特性があります。少しの工夫で、夫は驚くほど変わることがあります。長い人生の途中で、すれ違って迷子にならないよう、あなただけの”夫のトリセツ”を密かに創ることをお勧めします。

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