埼玉県寄居町のカウンセリングルーム

心のコラム

№81 グレー離婚の増加 ~子どもの独立と妻の自立~

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№81 グレー離婚の増加 ~子どもの独立と妻の自立~


 「グレー離婚(Gray Divorce)」とは、50歳以上の熟年夫婦が離婚することを指す言葉です。元々はアメリカの社会学やメディアで使われ始めた表現で、髪に白髪(グレーヘアー)が目立ち始める世代であることから、こう呼ばれるようになったようです。
 国によっては、全体の離婚件数は減少傾向にある一方で、この年代の離婚は増加・横ばい傾向が続いています。その背景には、いくつかの社会的な変化があります。
 その背景の一つには、子どもが成人して家を離れたことで、夫婦を引き止めていた大きな要素(親としての共同責任)がなくなり、「これからは自分のために生きたい」と意思決定するケースが挙げられます。
 もう一つの背景は、女性の経済的自立と意識の変化です。女性の社会進出が進んだことで、経済的理由だけで結婚生活を続けていく必要が薄れてきました。また、離婚に対する社会的なタブー視や批判的な見方が和らいできたことも影響しているでしょう。
 しかし一方で、グレー離婚には、高齢期の生活設計、年金や退職金の分割、住まい、成人した子どもとの関係、そして孤立など、若い世代の離婚とは異なる現実的な課題も少なくありません。
 それでもグレー離婚が増加しているのは、単にパートナーとの生活や価値観が合わないということだけではなく、一人の人間として、自分の人生を主体的に選び直そうとする女性が増えてきた時代の表れなのかもしれません。
 人生100年時代といわれます。子育てを終えたあとにも、20年、30年という長い年月が残されています。
 妻でもなく、母でもない「あなた」。さて、この先の人生を、どのように生きてみましょうか。

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