埼玉県寄居町のカウンセリングルーム

心のコラム

№92 子育て家庭のモラハラ夫 ~妻は弱し、されどママは強し~

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№92 子育て家庭のモラハラ夫 ~妻は弱し、されどママは強し~


 SNSには、子育て中の妻たちの、夫への怒りが満ちあふれています。共働き家庭なのに、夫は育児に無関心。それどころか、食事や家事に対する不満やクレームを当たり前に要求してくる。妻が怒ると、部屋に閉じこもってゲームや動画サイトに熱中して出てこない。育児に追われている妻を助けるどころか、子どもがうるさいから静かにさせろと怒りだす。
 我が子にライバル心を燃やし、妻の関心を惹こうと不機嫌を撒き散らす夫の姿は、まるで「大きな長男」そのものです。しかし、「妻は弱し、されど、ママは強し」です。「夫の不機嫌」に怯え、自分を責めていたかつての「妻」は、子育てをしていく過程で、しだいに頼れる「ママ」へと覚醒していきます。我が子を守るためなら、理不尽な夫の甘えなど一蹴します。SNSにあふれる怒りの投稿は、夫への執着ではなく、我が子と生活を守り抜こうとする母の決意の表れのように思えます。ママとなった妻たちは強く、しなやかに子どもたちとともに成長していきます。
 取り残されていくのは、理不尽な要求をしているモラハラ夫の側ではないでしょうか。なぜ、これほどまでに精神的に未熟な夫が量産されてしまうのでしょうか。かつて、女性のほとんどは専業主婦で、男たちは「外で稼ぐこと」だけでよかった時代がありました。今のモラハラ夫たちの多くは、そんな家庭で育ちました。
 そのため、「共働き時代において、どのように精神的に成熟し、一人の父親・パートナーとして家庭を築くか」を誰からも教わらないまま大人になっています。ロールモデルも学びの場もないまま、幼い万能感を抱えたまま、社会の変化に対応できずにいるのが実情ではないでしょうか。
 単にモラハラ夫として、彼らを切り捨てるだけでは、問題は解決しません。父親として成長するための学びを、社会全体で支えていく必要があるのではないでしょうか。母子手帳があるのですから、父親にも「父子手帳」を作ったらどうでしょうか。家事や育児だけでなく、夫婦の向き合い方や感情との付き合い方も学べる手帳があったら、モラハラ夫も少しは減るかもしれません。

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